Vol.01 TGR 86/BRZ Race 2018 鈴鹿サーキット
2018.04.04
3月29日(木)走行練習
2018 年 86 /BRZ レース が三重県の「鈴鹿サーキット」で開幕を向かえた。今シーズンの初戦は、クラブマン2台(#861・#316)プロクラス2台(#32・#90)の計4台でのエントリーである。#316の樋口選手は2017年第5・6戦十勝スピードウェイでピットでピットが隣になった際に、大阪トヨタ86レーシングに興味を持って頂いた。樋口様は北海道在住で86/BRレースは十勝スピードウェイのみ出走されていたが、他のサーキットも出走したいと考え、大阪トヨタ86/BRレーシングに車両のメンテナンスとレース時のバックアップ、坂口選手によるドライビングレッスンのご依頼があった。まずは、第1戦目の鈴鹿からご一緒させて頂く事になった。
大阪トヨタ86レーシングは3月29日(木)より走行練習の為、サーキット入りし車両のセットアップを開始。今回もエンジニア研修としてサンテラス布施からエンジニア1名、当社サービス部より2名、計3名のエンジニアが参加。天候は快晴で最高気温29.3℃・最高路温39.9℃と暑い1日になった。練習走行がクラブマン・プロクラスと連続で各3本あった中、1本目の練習枠中に#90坂口選手の車が単独でスピンをし、急遽ピットイン。エンジニア数名が駆け寄り車の損傷等を確認したが、外傷が少しあるものの幸い足回り等に大きな損傷はなく、その後も予定通り練習走行を終え、タイヤ内圧データを確認する。アクシデントはあったものの、初日の手応えはプロクラス・クラブマン共に好感触を得て翌日の専有走行へと挑む事になる。
3月30日(金) 天気は快晴。 この日から#316樋口選手が合流となり、4名のドライバーが集結した。
この日はプロクラス・クラブマン(1)・クラブマン(2)と専有走行が3本連続だった。専有走行は正式なタイムが出るので予選を見据えたチームが多い中、専有の結果はプロクラス#90 阪口選手が2位#32 市森選手が8位。クラブマン(1)#861松島さんが20位 クラブマン(2)#316樋口様が39位となた。明日の予選に向けて選手は手応えを感じ、車も調子が良さそうだ。
3月31日(土)予選
3月31日(土)天気は晴れ。予選の日がやってきた。クラブマン(1)の予選・クラブマン(2)の予選・プロクラスの予選の順番だ。まずクラブマン(1)#861松島選手がAレース27番グリッド獲得。クラブマン(2)#316樋口選手がBレース34番グリッド獲得。そして、プロクラスの予選が始まった。#90阪口選手がアタック1週目でコースレコードを更新し、ポールポジションを獲得、さらに#32市森選手は12番グリッドを獲得した。クラブマンBレース決勝は当日開催。# 316樋口様は34番手から順位をあげ25位でフィニッシュ。明日の決勝に向けてエンジニアと選手の最後の準備が始まった。
4月1日(日)決勝
4月1日(日)天気は晴れ。決勝レース当日。クラブマンAレース決勝#861松島選手が27番手から順位をあげ19位フィニッシュ。30分後、プロの決勝レースが始まった。#90阪口選手は大阪トヨタ86レース公式戦初の1番グリッドスタートとなる。
#32市森選手は12番グリッドスタート。決勝レースの結果は、レーシングアクシデントにより#90阪口選手は5位フィニッシュ。#32市森選手は冷静なレース運びで10位フィニッシュとなる。大阪トヨタ86レーシングでは2回目となるW入賞を達成した。
次戦のレースは4月28日(土)29(日)スポーツランドSUGOで開催します。
ドライバー コメント
#90 阪口選手
専有・予選共に1発目のリヤグリップ力がありアクセル全開で走行出来ました。決勝では接触などありましたが、周りに比べるとブレーキ性能とトラクションの良さは上回っていました。今後路面温度が上がるにつれリヤグリップ力が欲しくなる感じがします。
#32 市森選手
予選ラップのシケインでのミスがこのレースの全てでした。
車が良かっただけに、ミスした自分に腹が立つ。決勝もスタートミス。14位まで落ちるのも必至に追い上げ、ポイントを獲得出来たのはとても幸運です。次回の菅生に復活をかけます。
#316 樋口選手
皆様のサポートがなければ鈴鹿大会に参加出来ませんでした。結果はB決勝25位という結果でしたが、レースに参戦出来る安心感が、大阪トヨタの皆さんと共にした事で出来上がりました。目標は十勝で表彰台に乗ることです。今後ともよろしくお願いいたします。
#861 松島選手
予選では赤旗が途中出る、自己ベストタイムを更新し無事Aレース出走が決まりた。決勝では27番スタート。アクシデントやセーフティーカーが出る中19位でゴールできました。完走できホッとしました。皆様応援ありがとうございます。
エンジニア コメント
○サービス部 南園さん
普段の仕事の環境とは違い、過酷な環境の中で整備をしなくてはいけないので大変でした。
○サンテラス布施 船本さん
暗くなってからの作業は見えにくいのでやりにくかった。レース車がどのようなメンテナンスをしているのか分かってよかった。
○サービス部 宮本さん
4日間行動を共にし、レースならではの緊張感、事前準備の重要性、チームワークの大切さを感じました。今後も応援しています。

Vol.10 TGR 86/BRZ Race 2017 富士スピードウェイ
2017.12.13
12月7日(木)スポーツ走行
86/BRZレース2017 最終戦は今年3回目となる富士スピードウェイで開催された。今シーズンの集大成として、クラブマンクラス1台(#861)、プロクラス2台(#32、#90)の3台でのエントリー。
大阪トヨタ86レーシングは12月7日(木)から現地入りし、各車のセットアップを開始。今回もエンジニア研修とし枚方店、松屋町店、L豊中、L東大阪より4名のエンジニアが参加。
そんな中、当社社員がドライブする#861に練習走行でクラッシュが発生し修理に時間を要する緊急事態となる。プロクラス2台は順調に走行を重ねて各種データ取りを実施。翌日以降の走行に備える事が出来た。
#861は部品の手配が間に合わず修理が出来ず走行出来ない状態が続く。
12月8日(金)スポーツ走行、専有走行
12月8日(金)天気予報では昼から雨が降る予報となり午前中のセッションでセットアップを完了する必要が出てくる。
メカニックとドライバーは話し合いを行いセットアップを進めて行く。
#861は昨日から引き続き部品の調達を行い修理作業を進めているが本日中の修理が出来るかどうかの状態。
午後からいよいよ専有走行が開始。ライバル勢とのタイム差を確認する事が出来る。
しかし、専有走行開始直前に雨が降り出す波乱の展開となり、結果は#90が3番手、#32が7番手とまずまずの結果を残し翌日の予選に備える。
12月9日(土)予選、クラブマン決勝
12月9日(土)はクラブマンの予選、決勝、プロクラスの予選が行われる。
まずはクラブマンの予選が開始される。#861は、雪がちらつく前日の夜中に修理が完了しぶっつけ本番での予選となった。
結果は2分8秒080で予選1組32番手と決勝Bレースでの出走となる。
続いてプロクラス予選が行われ、#90 阪口選手が2分4秒247の12番手、#32 市森選手が2分4秒358の15番手となる。
プロクラス予選終了後にクラブマンBレースが開催され#861 松島さんが出場。19番手スタートから見事なスタートを決め、オープニングラップで4台をオーバーテイク。
その後も走れなかったフラストレーションを晴らすかのように果敢な走行を続け、最終的に10台抜きを達成し9位でチェッカーを受けた。
12月10日(土)プロ決勝
12月10日(日)はいよいよプロクラスの決勝が行われる。この日はトヨタガズーレーシングフェスティバルが開催されており大勢の観客が来場し様々なイベントが実施されている。 #32 市森選手は上々のスタートを決め、オープニングラップで4台をオーバーテイク。その後も懸命の走りを見せ、さらに1つ順位を上げ10位でチェッカー。最終戦で見事1ポイントを獲得。
#90 阪口選手はスタート直後の第1コーナーでマシントラブルが発生し無念のリタイヤとなる。
優勝は#31 青木選手が4番手からの逆転優勝。2位にはポールポジションの#97 近藤選手が入り今シーズンのシリーズチャンピオンを獲得。
チーム コメント
大阪トヨタ86レーシングチームとして、公式戦初のポールポジションを獲得する事が出来ました。
予選後に台風21号により決勝レースは中止となりましたが、見に来て頂くファンの皆様があってのレースですので正しい決断であったと思います。
大阪トヨタ86レーシングチームとしては好調さをキープし最終戦の富士へと繋げていきたいと思います。今シーズンも残り1戦となりましたが、皆様からの応援に応えられるよう上位を目指して頑張ります。
#32 市森 友明選手
私にとっては3年間の色々な物が詰まった10位入賞であり、やりきった感で一杯です。サポートしていただいた大阪トヨタ自動車様、サプライヤーの皆様には感謝の言葉以外ありません。
誠にありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いします。
#90 阪口 良平選手
最終戦でのリタイア、本当に残念です。今シーズン第4戦から参戦、マシンのセットアップも決まってきていただけに悔やまれます。
来シーズン巻き返したいと思います。ありがとうございました。
#861 松島 順也さん
予選結果は、ぶっつけ本番の為、気負いによりミスをしてしまい、決勝Aレースには残れず、Bレースの19番からとなりました。
レースではスタートが決まり、その後も数台のバトルの中、順位を上げ9位でチェッカーとなりました。

Vol.09 TGR 86/BRZ Race 2017 鈴鹿サーキット
2017.10.25
10月19日(木)スポーツ走行
86/BRZレース 第9戦は前週にF1が開催された、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。今回も大阪トヨタ86レーシングからは市森・阪口両ドライバーが参戦。レースウィークを通して雨の予報となりウェットでの走行を想定しレースに臨む。
また、今大会より、ブリジストン、グッドイヤー共にニュータイヤが投入され、ヨコハマ、ダンロップとのタイヤ競争も注目のポイントとなった。
走行練習の為、サーキット入りし両車のセットアップを開始。ところが、予想以上の雨量によりコースコンディションが悪く、コースアウトやクラッシュが続出し赤旗中断が続く。
大阪トヨタ86レーシングにも雨の影響が発生、#32 市森選手がバックストレートで右フロントを他車と接触。幸い足回りに大きな損傷はなくその後も予定通り練習走行を終え、タイヤ内圧データを確認する。
雨が落ち着いたかと思った練習走行3本目には#90 阪口選手がスプーンコーナーで右リヤを他車と接触しダメージを負う。
次の走行枠までのインターバルで修理が出来るか微妙な中、チームクルー一丸となり修理を行い、何とか走行枠に間に合い練習走行が終了。
度重なるアクシデントは発生したが、初日の手応えとして両車ともに好感触を得て翌日の専有走行へと挑む事となる。
10月20日(金)専有走行
前日に比べて雨量が少なくコースコンディションも良好となった。専有走行からは各車タイム計測が行われ、ライバルとのタイム差を確認出来る。 午前中のスポーツ走行では#32 市森選手のトランスミッションから異音が発生し、急遽トランスミッション交換が余儀なくされた。熟練のメカニックにより1時間足らずでトランスミッション交換が完了し両車共に専有走行を迎える。
専有走行開始時には雨は小康状態となり、時間が経過するごとに路面はドライに近づく極めて難しいコースコンディションとなった。
そんな中、#32 市森選手が2’33’627とトップタイムを刻む。続いてアタックに入った#90 阪口選手が#32 市森選手を上回る、2‘33’186を記録。
大阪トヨタ86レーシングの2台がワンツーを独占し専有走行は終了。好調を維持したまま翌日の予選へ。
10月21日(土)予選
台風の影響もあり朝から雨が降り続く空模様。86/BRZレース以外の予選も行われているがコースアウトやクラッシュが続出するコースコンディション。 15:00から開始予定の予選が20分ほど遅れて開始すると、各車一斉にアタックを開始。ウェット路面ではタイヤを暖める為、周回を重ねタイムを上げていく事となる。
そんな中、#90 阪口選手だけが1周目に2分39秒台のタイムを記録。2周目には2‘38’839を記録。
その後も各車がアタックを続け#1 佐々木選手が2‘38’985と迫るも上回る事は出来ず#90 阪口選手のポールポジションが決定。
#32 市森選手も懸命のアタックを続け、2‘42’490と15位のポジションを獲得。
予選結果を振り返ると、1位から9位までがBSタイヤ装着車とBSタイヤのウェット性能の高さが際立った結果となった。
ポールポジション獲得の喜びも束の間に、公式アナウンスより10月22日(日)の全レース中止の案内が入る。
これにより、#90 阪口選手のポールポジションは幻となるが大阪トヨタ86レーシングとして速さを見せる事が出来た良いレースウィークとなった。
チーム コメント
大阪トヨタ86レーシングチームとして、公式戦初のポールポジションを獲得する事が出来ました。
予選後に台風21号により決勝レースは中止となりましたが、見に来て頂くファンの皆様があってのレースですので正しい決断であったと思います。
大阪トヨタ86レーシングチームとしては好調さをキープし最終戦の富士へと繋げていきたいと思います。今シーズンも残り1戦となりましたが、皆様からの応援に応えられるよう上位を目指して頑張ります。
#32 市森 友明選手
まず、相方の阪口選手おめでとうございます。 #32号車もポテンシャルがあっただけに路面がドライであれば勝負出来ただけに残念です。
最終戦富士では、昨年の再現ポールポジション獲得を狙いにいきます。
#90 阪口 良平選手
ドライバーとして鈴鹿でポールポジション獲得は格別なものです。
これもチームが一丸となり最高のマシンを仕上げ、またご支援頂いている社員の皆様、サプライヤー様のおかげだと思っています。
本当に有難うございました。

Vol.07 TGR 86/BRZ Race 2017 富士スピードウェイ
2017.09.06
8月30日(水)/31日(木)スポーツ走行
86/BRZレース2017 第7戦は今年2回目となる富士スピードウェイで開催された。第3戦での雪辱を晴らすべく、万全の体制でレースウィークに臨んだ。
今回もプロフェッショナルクラス2台体制でのエントリー。今回のエントリー台数は37台と大量エントリーのため、予選でいかに上位のグリッドを獲得できるかが勝敗に大きく影響する。
大阪トヨタ86レーシングは8月30日(水)から現地入りし、#32号車、#90号車のセットアップを実施。今回もエンジニア研修として高槻店より1名のエンジニアが参加している。
#90号車は前回の第6戦十勝でのクラッシュの影響により、セットアップが決まらず翌日に持ち越しとなる。#32号車は前回テストのセットアップから大幅な変更もなく順調に走行を重ねる。
翌31日(木)も#90号車のセットアップを重点的に行い翌日の予選に備える。
9月1日(金)専有、予選
午前中に専有走行、夕方より公式予選となる。専有走行からは、各車タイム計測が行われ、現時点での順位が発表される。
結果、#32号車 市森選手が2分6秒123と全体3位、#90号車 阪口選手が2分6秒527と全体9位となる。
専有走行の結果をうけ、予選までの時間を使い#90号車の最終セットアップを実施。予選開始までに何とか整備を完了し予選に臨む。
結果は#32号車 市森選手がタイムアタック中のアクシデントに見舞われるも10位を獲得。#90号車 阪口選手は懸命のドライビングも14位となり翌日の決勝へ向け準備。
9月2日(土)決勝
決勝当日は明け方から大雨に見舞われるも夕方のスタート時にはドライ路面となり、気温、路面温度ともに高くなった。
両車担当メカニックによる整備によりマシンの状態も良好。フォーメーションラップ後にいよいよプロフェッショナルクラスのスタート。
#32号車 市森選手は上々のスタートを決め、オープニングラップで3台をオーバーテイク。#90号車 阪口選手も1台をオーバーテイクしオープニングラップはそれぞれ7位、13位で通過。
2周目には#90号車 阪口選手が2台をオーバーテイクし11位に順位を上げる。
4位集団の#32号車 市森選手も3周目に6位に上がり更なるオーバーテイクを狙い、7周目には5位まで順位を上げる事に成功。
#90号車 阪口選手は入賞ラインの10位まであとひとつのポジションから果敢に攻め、8周目1コーナーで前方車両のイン側からオーバーテイクし10位に浮上。
4位争いの#32号車 市森選手は#369号車 平中選手へのプレッシャーを強めるもオーバーテイクには至らず、両者順位をキープしたままチェッカー。
最終順位は#32号車 市森選手が5位、#90号車 阪口選手が10位と大阪トヨタ86レーシング初のダブル入賞と公式戦最高位を獲得。
チーム コメント
大阪トヨタ86レーシング初のダブル入賞が達成でき、とても良い結果のレースとなった。次戦は両ドライバーともに得意とするスポーツランドSUGOでの開催であり、万全の体制で上位入賞を目指します。
#32 市森 友明選手
久しぶりの上位入賞で喜ぶ半面、予選の悔しさが残るレースでした。次戦の菅生でもこの流れにのって上位入賞を目指したい。
#90 阪口 良平選手
レースウィークを通して、リヤの挙動が安定せず、なかなか思うように走れず苦労したが、なんとか決勝では10位に入る事ができよかった。

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